※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【2022〜2025年】東葉高校英語・大問7実用文読解:和訳を排する「条件検索と算術処理」の型
東葉高校英語大問7(実用文・グラフ読解問題)の攻略は、単に「英文を上から下へと綺麗に和訳する読解テスト」ではない。設問の要求に合わせて、広告・表・グラフから必要な情報を抽出し、割合・料金・時刻などを正確に処理する「条件検索と算術処理」の手順である。
基本的な英単語や文法知識は当然不可欠である。しかし、英文の意味が分かっても、年齢や曜日による料金の違い、割合と母数の掛け算、時刻表の通過記号、クーポンの初回限定条件を見落とせば失点する。ここでいう算術処理とは、割合に母数を掛ける、料金を足す、割引や追加料金を反映する、時刻を逆算する、といった具体的な計算作業を指す。安定して得点するためには、本文を漫然と読むのではなく、設問から検索条件を抽出し、該当する注釈やデータを正確に照合する手順が必要である。
以下に、当研究所が過去4年・計6回分の入試問題を徹底的に分析して構築した構造データを示す。
東葉高校 英語・大問7(実用文・グラフ読解)過去問分析リスト
| 年度 | 大問 | ジャンル | テーマ | 解法の型 | 設問の特徴 |
| 2025 | 7(1)-(5) | 読解(実用文) | 広告の読み取り(クルーズ船) | 検索条件の抽出と照合 | 料金計算(追加料金、年齢割引)や、複数条件(月、時間帯、予算)の相互照合を要求する。 |
| 2024 | 7(1)-(5) | 読解(グラフ) | 棒グラフの読み取り(生徒の居住地) | 検索条件の抽出と照合 | グラフの割合(%)だけでなく、母数(人数)を掛け合わせて実数を算出させる算術処理が組み込まれている。 |
| 2023(1/17) | 7(1)-(5) | 読解(実用文) | ポスター広告(コンサート) | 検索条件の抽出と照合 | 開場時間の逆算(45分前)や、家族構成に基づく条件分岐型の料金計算を要求する。 |
| 2023(1/18) | 7(1)-(5) | 読解(実用文) | 予約サイト(ホテル・カレンダー) | 検索条件の抽出と照合 | 空室記号(○△✕)からの連続日程検索や、会員ランクによる滞在可能時間の差分計算を問う。 |
| 2022(Ⅰ-①) | 7(1)-(5) | 読解(実用文) | ピザ屋の広告とクーポン | 検索条件の抽出と照合 | 曜日指定の割引(20%オフ)や、初回限定(First online order)などの「例外規定」の適用可否を問う。 |
| 2022(Ⅰ-②) | 7(1)-(5) | 読解(実用文) | バスの時刻表 | 検索条件の抽出と照合 | 遅刻による時間シフトや、通過駅が存在する急行便(Rapid)の罠、滞在可能時間の逆算処理。 |
東葉高校英語・大問7実用文・グラフ読解の構造と計算処理
東葉高校の大問7をデータに基づき淡々と分析すると、この大問が純粋な長文和訳問題ではなく、英語で書かれた資料を用いる情報処理問題であることが明確になる。本文を漫然と読むのではなく、設問から逆算して必要なデータを拾い集める手順が求められる。
【実用文・グラフの算術計算】割合と実数、追加料金を処理する「データ演算」の型
この大問において最も特徴的なのが、表やグラフの「見た目」の数値だけでは答えが出ず、四則演算をしなければならない設問の存在である。
たとえば、2024年度の問4では、「船橋(Funabashi)に住む生徒が最も多い学年」を問う問題が出題された。棒グラフを見ると、1年生は33%、2年生は41%、3年生は40%である。一見すると2年生が最も多く見える。しかし、各学年の人数が異なるため、割合だけでは判断できない。1年生なら 440人 × 0.33、2年生なら 290人 × 0.41、3年生なら 282人 × 0.40 のように、母数を掛けて実数に直す必要がある。
また、2025年度の問3では、クルーズ船の料金計算が問われた。「30歳夫婦と赤ちゃん(5歳以下)」が「夏」の「夜」に「日曜日」に乗船するという複数条件が重なる。
大人2名分の基本料金、5歳以下の子どもの扱い、夜の便・食事条件、日曜日の追加料金といった複数条件を順番に確認し、最終的な合計を出す必要がある。
ここでの決定ルールは、「グラフ問題で『人数』を問われたら割合(%)だけで判断せず必ず母数と掛け算を行うこと。また、料金計算では年齢や曜日による『追加・割引条件』を一つずつ書き出して合算する」ことである。
【時刻表・クーポンの例外規定】注釈・例外規定を見抜く「マーキング」の型
実用文の読み取りにおいて、受験生を最も多く罠にはめるのが、表や広告の端にある注釈・例外規定である。
顕著な例が、2022年度(前期Ⅰ-①)の問4のピザ屋のクーポン問題だ。
設問文には「オスカーとその妻が2回目の注文(for the second time)をした際、なぜ$5.00の割引を受けられなかったのか」とある。広告のクーポンの部分には目立たない条件文として「SAVE $5.00 ON YOUR FIRST ONLINE ORDER(初回オンライン注文のみ$5.00割引)」と記載されている。設問の「2回目」という条件が、この「初回のみ」という例外規定に弾かれたことを見抜く必要がある。
また、2022年度(前期Ⅰ-②)の問3ではバスの時刻表が出題された。「9:15に待ち合わせたが、30分遅刻した」ため、実際の出発時刻は9:45となる。できるだけ早く目的地に着くために時刻表を探すが、ここで「↓(通過)」の記号がついた急行便(Rapid)の列の時間を誤って拾ってしまうと、存在しない時間で計算を進める致命的なミスにつながる。
ここでの決定ルールは、「実用文を読む際、目立つ見出しではなく、広告の端にあるアスタリスク(*)や『〜のみ(only)』『〜を除く』といった注釈・例外規定を真っ先にペンで囲み、適用条件として認識する」ことである。
結論と今日から始めるチェックリスト
東葉高校の英語大問7を得点源にする力は、英文を綺麗な日本語に直す翻訳力だけではない。設問の要求に合わせてデータを拾い上げ、条件を照合し、必要な計算を正確に行う客観的な作業である。
本文を上から順番に読むだけでは、割合と実数の違い、急行便の通過駅、クーポンの初回限定条件、曜日による追加料金などを見落としやすい。大問7では、過去問で繰り返し確認できる「条件検索と算術処理」を意識し、次の手順を徹底してほしい。
今日から実践すべき3つのアクション
- 実用文やグラフの問題では、本文を読む前に設問を先に読み、年齢・曜日・人数・予算・時刻などの検索条件を抜き出す。
- 広告・表・時刻表では、注釈、例外規定、記号(○△✕、↓など)の意味を先に確認し、条件の見落としを防ぐ。
- 条件に合うデータを拾った後、割合なら母数を掛ける、料金なら割引・追加料金を反映する、時刻なら差分を計算する。

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