※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【2022-2025】敬愛学園高校・英語大問3:4番目を見抜く「骨格→語法→修飾」の整序手順
敬愛学園高校の英語大問3では、与えられた語句を日本語の意味に合うように並べ替え、括弧内で4番目に来る語句を選ぶ整序問題が出題されている。
この形式の攻略は、「日本語の語順に合わせて単語をパズルのように繋ぎ合わせること」や「暗記した熟語を響きの良さで並べること」ではない。第4文型、第5文型、不定詞、分詞などの基礎知識は不可欠であるが、覚えた文法用語やイディオムだけで語順が自動的に決まるわけではないからである。
必要なのは、括弧外を含む完成文の骨格を先に確定し、動詞が要求する要素と修飾語句を客観的なルールに従って順番に接続する手順である。敬愛学園の形式では、次の五段階で客観的に処理する。
- 疑問文・感嘆文・平叙文など、文の種類を確認する
- 主節の主語と定動詞を確定する
- 動詞の語法から目的語・補語を配置する
- 分詞や関係詞などの修飾語句をひとかたまりで接続する
- 括弧内だけを最初から数え、4番目の語句を選ぶ
以下では、2022~2025年度の問題から、反復している代表的な構造を整理する。
4年間で確認できる代表的な反復構造(敬愛学園・英語大問3)
| 出題領域(単元名) | 確認できる年度 | 具体的な問題の核心と失点要因 | 適用すべき手順・ルール |
| 後置修飾(分詞・関係詞) | 2022〜2024年度 | 日本語の語順に引かれた主節の主語・定動詞と修飾語句の混同 | 主節の骨格を先に確定し、修飾語をひとかたまりで接続する |
| 動詞の語法と文型(第4・第5文型) | 2023、2025年度 | 動詞が要求するパーツの並べ間違い | 動詞の意味から後続の構造(O1, O2など)を逆算して配置する |
| 不定詞の機能と配置 | 2022、2024、2025年度 | 意味上の主語や疑問詞+to不定詞の配置ミス | 括弧外の枠組みを確認し、文法的な役割を確認して配置する |
敬愛学園高校 英語 後置修飾(分詞・関係代名詞)
【分詞・関係代名詞】主節の骨格を優先し修飾語を接続する手順
日本語の語順に引かれると、主節の構造を見失いやすい。
- 事例: 2023年度 問19「あの空を飛んでいる青い鳥が見えますか。」⇒ Can (
you/see/that/blue bird/flying) in the sky? - 独自の型(手順): 英文を組み立てる場合、訳は必ず「主節の要素」から組み立てる。最初に、主節
Can you see ...?を確定する。主語はyou、助動詞はCan、述語動詞はseeである。次に、seeの目的語としてthat blue birdを置く。残ったflyingは主節の動詞ではない。flying in the skyという現在分詞句を作り、直前の名詞blue birdを後ろから修飾するカタマリとして接続する。 - したがって、括弧内の並びは
you / see / that / blue bird / flyingとなり、4番目はblue birdである。日本語の語順に引かれると、blue bird flyingを主節の主語と述語のように誤認しやすい。
敬愛学園高校 英語 動詞の語法と文型
【第4文型・第5文型】動詞の語法から目的語・補語を配置する手順
動詞の意味は後続の語句の用法(文型)によって決まるが、逆に特定の動詞を使えば後続のパーツは限定される。
- 事例: 2025年度 問20「成田空港までの行き方を教えていただけませんか。」⇒ Could you (
tell/me/how/to/get) to Narita International Airport? - 独自の型(手順): 選択肢の
tellという動詞から第4文型の枠組みを予測し、tell me(誰に)を確定させる。続く目的語(何を)として、名詞句になる「疑問詞+to不定詞(how to get)」を配置する。動詞が要求する要素を順番に接続することで、判断箇所を限定できる手順である。 - 括弧内の並びは
tell / me / how / to / getとなり、4番目はtoである。
敬愛学園高校 英語 不定詞の機能と配置
【形式主語と意味上の主語】与えられた枠を完成させる手順
「〜することは」という日本語から並べ始めるのではなく、括弧外に与えられた枠組みを利用する。
- 事例: 2024年度 問19「初心者にとって富士山に登るのは難しい。」⇒ It is (
difficult/for/beginners/to/climb) Mt. Fuji. - 独自の型(手順): 括弧外に
It isが用意されているため、まずIt is difficultの骨格を作る。登る人としてbeginnersが明示されており、difficultは行為の難しさを表すため、不定詞の意味上の主語であるfor ~ to Vの形に従い、for beginners to climbの順に配置する。括弧外の枠を確認し、形容詞、意味上の主語、不定詞の順に構造を完成させる処理である。 - 完成する並びは
difficult / for / beginners / to / climbであり、括弧内の4番目はtoとなる。
結論:整序問題は「単語の翻訳パズル」ではない。合否を分けるのは構造から逆算する「正しい型」の徹底である
敬愛学園高校の大問3は、日本語の語順に合わせて単語を左から並べる「翻訳パズル」でも、暗記した熟語の「響きの良さ」で処理する問題でもない。一方で、文法知識の暗記だけでも正答は安定しない。
合否を分けるのは、英文は必ず主節の要素から組み立てるという原則に従い、動詞の語法から目的語や補語を配置し、修飾語句をひとかたまりで接続する「正しい型(手順)」の徹底である。
最後に、完成した括弧内の語句を最初から数え、4番目を選ぶ。途中まで自然に見える並びを作るのではなく、必ず完成文全体を組み立ててから番号を確定することが重要である。
自己流の学習(用語の丸暗記や漫然と日本語順に単語を並べる過去問演習など)だけでは、出題の真の構造や自身に不足している処理手順へ気づきにくい。過去問で間違えた際は、「語順を覚えていなかった」「単語の意味を知らなかった」で終わらせず、次のどこで構造を見失ったのかを確認したい。
- 主節の主語と定動詞
- 動詞が要求する目的語や補語
- 名詞を修飾する分詞・関係詞の範囲
- 不定詞や動名詞の文中での役割
- 括弧内で4番目となる位置
この客観的な確認を繰り返すことで、大問3の処理手順が明確になり、得点を安定させやすくなる。

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