【2022〜2025年】流通経済大柏・英語大問5:パズル思考を絶つ「骨格・チャンク・構文逆算」の型

※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。

流通経済大学付属柏高校における英語・大問5(整序英作文)の攻略は、与えられた単語をパズルのように適当に繋ぎ合わせる「パズル思考」や、日本語の語順にそのまま英語を当てはめようとする「語順トラップ」に陥ることではない。もちろん、中学レベルの英単語や基本文法の知識は不可欠であるが、単語を暗記するだけでは不十分であり、英語特有の語順ルールに基づき、パーツをブロック単位で結合させる「処理手順」が必要である。

日本語の語順に引きずられたり、パズル感覚で解こうとすると、具体的にどのように修飾関係を見誤って失点するのか。2022年1日目に出題された Do you remember the girl whose key you picked up two days ago? (2日前にあなたが鍵を拾った女の子を覚えていますか?)という問題に事例がある。

日本語の語順に引きずられる受験生は、「2日前に」や「鍵を拾った」という修飾部分から英語を組み立てようとし、two days agopicked up を文の前半へ置こうとして、主節と修飾節の境界を崩しやすい。英語では、まず「女の子を覚えているか(Do you remember the girl)」という主節の骨格を作り、その後ろから「どんな女の子か(whose key you picked up)」を関係代名詞で繋がなければならない。

本校の大問5においては、左から右へ単語を並べるのではなく、文の骨格と修飾ブロックを別々に組み立てる客観的な手順を持たなければならない。

以下に、当研究所がデータに基づき抽出した、2022〜2025年度(計8日程)の精密分析リストを提示する。

目次

過去問分析リスト(流通経済大学付属柏高校 英語・大問5)

年度日程ジャンルテーマ解法の型(手順)設問の決定的特徴
20251月17日整序英作文語順・構文の組み立て【主部・述部の骨格確定型】help A with B、spend時間-ing、be excited about
20251月18日整序英作文語順・構文の組み立て【名詞のカタマリ形成型】疑問代名詞のwho、so ~ that構文、would like A to V、形式主語
20241月17日整序英作文語順・構文の組み立て【疑問詞・関係詞の結合型】間接疑問文(what kind of~ / what time)、関係代名詞の省略
20241月18日整序英作文語順・構文の組み立て【構文・時制の骨格確定型】疑問詞+do you think+S+V、too~to構文、関係代名詞
20231月17日整序英作文語順・構文の組み立て【構文フレーム・ブロック結合型】One of the 名詞+関係詞省略、tell人+間接疑問文、It will not be long before
20231月18日整序英作文語順・構文の組み立て【重要構文の骨格確定型】It takes 人 時間 to V、比較級 than any other 単数名詞、不定詞の意味上の主語
20221月17日整序英作文語順・構文の組み立て【名詞・疑問詞ブロック結合型】the 比較級 of the two、関係代名詞の所有格、接続詞whenの節
20221/18整序英作文語順・構文の組み立て【熟語・構文フレーム適用型】無生物主語+take、現在完了の経験用法+関係代名詞の省略

流通経済大学付属柏高校 英語・整序英作文の出題構造

大問4と大問5では、語法・不定詞・関係詞・重要構文など、重なる文法領域が多い。大問4で選択肢から判別した知識を、大問5では語順として再構築する場面がある。適当に単語を繋ぐのではなく、以下の手順を適用することが得点の安定に影響する。

【構文フレームの逆算】日本語と語群から「定型表現」を特定する手順

本校の整序問題では、「時間がかかる」「人が~するには難しすぎる」などの日本語表現を、英語の定型構文へ置き換える問題が頻出である。

  • 2023年2日目: 「〜するのに10時間かかった」= It took me ten hours to finish...
  • 2023年1日目: 「もうすぐ〜するだろう」= It will not be long before...
  • 2024年2日目: 「〜すぎて…できない」= too difficult for students to understand

【決定ルール】

日本語だけを直訳したり、語群を1語ずつ適当につないだりしてはいけない。まず日本語と語群の両方を確認し、It / for / tonot / long / beforetoo / to といった定型表現や構文の組み合わせを探す。その後、確定した構文フレームへ残りの語句を配置する。明確な定型構文がない場合は、「誰が(主語)」「どうする(動詞)」から主節の骨格を作る。

【後置修飾とチャンク】修飾語句を後ろに置く「重い名詞句」の組み立て手順

2022〜2025年度の8日程すべてで、関係詞・分詞・不定詞などを使って名詞を修飾する問題が確認できる。

  • 2024年1日目: 「彼が去年書いた本」= the book he wrote last year
  • 2025年1日目: 「学んだ新しいプロジェクト」= the new project they have learned about
  • 2025年2日目: 「成功したい学生」= students who want to succeed

【決定ルール】

日本語の「〜が」「〜を」にあたる名詞に長い修飾語がついている場合、文の頭から単語を並べようとしてはいけない。必ず「名詞+修飾語句(関係詞など)」のブロックを手元の余白で独立して組み立て、一つの大きな名詞のカタマリ(チャンク)として完成させてから、文の主語や目的語の位置に配置する手順を徹底すること。

【間接疑問文の特殊構造】挿入句を含む疑問文の処理

2024年2日目に出題された「犬はどこに行ってしまったと思いますか」という問題では、通常の間接疑問文とは異なる構造が要求された。

【決定ルール】

「〜と思いますか(Do you think)」を含む間接疑問文では、Do you think where our dog has gone? としてはいけない。Where do you think our dog has gone? のように、do you think が挿入されても、尋ねたい内容を表す疑問詞 where は文頭に置くという構造を適用すること。

結論:対策の精度を高めるのは「正しい手順」の徹底

英語の整序英作文における得点は、生まれ持った語学センスや、単語のパズル的なつなぎ合わせで決まるものではない。合否を分けるのは、日本語と英語の構造的な違いを理解し、ブロック単位で文を組み立てる『正しい型(手順)』の徹底である。

今日から直ちに以下の5段階の手順を過去問演習に取り入れていただきたい。

  1. 日本語と語群から構文の目印を探す: too/tothan/any/otherwhat/kind/of など、複数語で一つの型になる組み合わせを探す。
  2. 構文フレームか主節の骨格を確定する: 定型構文がある場合はフレームを先に作る。ない場合は主語+動詞から骨格を作る。
  3. 長い名詞のかたまりを別に作る: the book he wrote last year のように、名詞と修飾部分を一つのブロックにする。
  4. 副詞・時・場所を配置する: two days agoin the class などが、どの語句を修飾するのか確認する。
  5. 全語使用と文法を最終確認する: 語を余らせていないか、主語と動詞がそろっているか、関係詞節の中に不足要素はないかを確認する。

単語を適当に繋ぎ合わせて意味が通じたことで満足するような自己流の学習だけでは、出題の真の構造や、自身に不足している処理手順へ気づきにくい。客観的なデータに基づき、自らの組み立て方を強固な作業レベルへ落とし込むことが、確実な実力向上へと繋がる。

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この記事を書いた人

習志野受験研究所 所長/新・個別指導アシスト習志野校 塾長

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