※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【2022〜2025年】東葉高校英語・大問6整序英作文:不要語を見抜く「構文ブロック逆算」の型
東葉高校の英語大問6(不要語を含む整序英作文)の攻略は、単に「日本語訳に合わせて単語を左から右へ並べるパズル」ではない。選択肢の中に含まれる不要語を、文法的な接続関係から論理的に排除し、強固な構文の塊を先に組み立てる「構文ブロック逆算」の手順である。
基本的な英単語や、現在完了・不定詞・関係詞などの文法知識は当然不可欠である。しかし、知識を覚えているだけでは不十分である。同校の大問6では、日本語の意味には合うが、英文法としては接続できない語が含まれるケースが繰り返し確認できる。結果として、和訳に頼って並べようとする受験生ほど失点しやすい構造になっている。安定して得点するためには、和訳の感覚ではなく、構文・語法・名詞の性質から不要語を排除する手順が必要である。
以下に、当研究所が過去4年・計6回分の入試問題を徹底的に分析して構築した構造データを示す。
東葉高校 英語・大問6(整序英作文)過去問分析リスト
| 年度 | 大問 | ジャンル | テーマ | 解法の型(初手) | 設問の決定的特徴 |
| 2025 | 6(1)-(5) | 文法・構文 | 整序英作文(1語不要) | 構文ブロックの確定と論理的排除 | 間接疑問文の語順、It seems that の誤認を誘うダミーなど、構文の正確な暗記を問う。 |
| 2024 | 6(1)-(5) | 文法・構文 | 整序英作文(1語不要) | 構文ブロックの確定と論理的排除 | 現在分詞の後置修飾 vs 関係代名詞のダミー、二重否定を誘う neither A nor B が狙われる。 |
| 2023(1/17) | 6(1)-(5) | 文法・構文 | 整序英作文(一部不要語) | 構文ブロックの確定と論理的排除 | 疑問詞+do you think の挿入構造や、the + 比較級 + of the two(2者の比較)の特例を問う。 |
| 2023(1/18) | 6(1)-(5) | 文法・構文 | 整序英作文(一部不要語) | 構文ブロックの確定と論理的排除 | prevent O from V-ing の構文に対し、日本語訳(遅れた)に釣られる delayed のダミーを配置。 |
| 2022(Ⅰ-①) | 6(1)-(5) | 文法・構文 | 整序英作文(一部不要語) | 構文ブロックの確定と論理的排除 | 命令文+andや、either A or B の相関接続詞。可算名詞を修飾する a few に対し little のダミー。 |
| 2022(Ⅰ-②) | 6(1)-(5) | 文法・構文 | 整序英作文(一部不要語) | 構文ブロックの確定と論理的排除 | not A but B の強力な結合。不可算名詞を修飾する little に対し few のダミーを配置。 |
東葉高校英語・大問6整序英作文の構造と不要語の性質
東葉高校の大問6をデータに基づき淡々と分析すると、受験生を迷わせる不要語(ダミー)が、「意味不明な単語」ではなく「日本語の和訳にはぴったり合うが、文法ルールの壁によって接続できない単語」として論理的に設定されているケースが多いことがわかる。
【構文ブロックの先取り】固定フレームを先に組む「ブロック生成」の型
この大問を攻略するためには、日本語の順序につられて一語ずつ並べるのではなく、英語特有の「決まった塊(構文ブロック)」を真っ先に作ってしまうことが重要である。
たとえば、2022年度(前期Ⅰ-②)の問3では、「貸したのではなく、あげた」という日本文に対し、did not lend you the book but gave it to you. という英文を作る。ここでは not A but B(AではなくB)という強固な接続詞のフレームを最初に固定し、その中に動詞を配置する。同様に、2024年度の問5では neither A nor B(AもBも〜ない)というブロック、2022年度(前期Ⅰ-①)の問1では either A or B(AかBのどちらか)というブロックが問われている。
また、頻出する塊として「疑問詞の扱い」がある。
2025年度の問1の wonder why he was... や、2024年度の問2の know what time the TV program will... のように、疑問詞が文中に組み込まれた「間接疑問文」では、後ろの語順が必ず「主語(S)+動詞(V)」となる。
ここでの決定ルールは、「選択肢の中に either / neither / not / but 等のペアになる言葉や、疑問詞を見つけた瞬間、真っ先にその構文の塊を机上で組み立ててしまい、残った単語をその前後に配置する」ことである。
【意味的同値と文法的排他】ダミーを除外する「名詞・前置詞ファクトチェック」の型
同校の整序問題を解く上で、最も受験生を苦しめるのが「和訳の罠」である。文法的には「意味的同値・文法的排他」と呼ばれる状態、つまり、「日本語では合っているように見えるが、英語のつながり方としては置けない語」を見抜く必要がある。
顕著な例が、2023年度(1月18日)の問5である。
「ひどい雪のせいで電車が遅れた」という日本文に対し、1語の不要語を選ぶ。選択肢には prevented と delayed がある。日本語の「遅れた」に引っ張られると delayed を選びたくなる。delay は「〜を遅らせる」という意味では正しいが、残りの選択肢にある from arriving というパーツとは結合できない(delay O from V-ing とはしない)。from V-ing と結合して「〜が…するのを妨げる」と表すのは prevent O from V-ing である。したがって、日本語の「遅れた」に合う delayed ではなく、文法的に接続できる prevented を選ぶ必要があり、delayed は候補から外すことになる。
また、2022年度(前期Ⅰ-①)の問5では、「数人の友人」という日本文に対し、選択肢に few と little が用意されている。
few と little はどちらも日本語では「少しの」と訳せる。しかし、英語では後ろに来る名詞の性質が違う。friends のような数えられる名詞には few、milk(2022年度 Ⅰ-② 問5で出題)のような数えられない名詞には little を使う。つまり、日本語訳ではなく、後ろに続く名詞を見て判断する問題である。ここでは friends が続くため、結合できるのは few のみであり、little が不要語として排除される。
ここでの決定ルールは、「似た意味の単語が2つある場合、和訳の雰囲気で選ぶのではなく、修飾する名詞が『数えられるか否か』、あるいは直後の『前置詞との相性』という文法的な根拠(ファクト)に基づいて不要語を除外する」ことである。
結論と今日から始めるチェックリスト
東葉高校の英語大問6を確実な得点源にする力は、生まれ持った言語センスや直感ではない。選択肢の中から構文の塊をいち早く見抜き、文法的に接続できない不要語を排除する客観的な作業である。
和訳に頼って左から順に並べるだけでは、可算名詞・不可算名詞の違い、動詞と前置詞の相性、相関接続詞の対、間接疑問文の語順を見落としやすい。大問6では、同校で繰り返し確認できる「構文ブロック」と「不要語の性質」を意識し、以下の手順を徹底してほしい。
今日から実践すべき3つのアクション
- 日本語訳を順番に英訳するのをやめ、選択肢全体を見渡して
not A but Bやprevent O fromといった「強固な構文の塊」を真っ先に作ってしまう。 - 不要語を探す際は「意味が合わないもの」を探すのではなく、「後ろの名詞に-sがついているから little は置けない」「from があるから delay は置けない」といった文法的な接続不可を理由に切り捨てる。
- 疑問詞が文中に入った際の間接疑問文(疑問詞+S+Vの語順)や、名詞を伴う疑問詞の塊(What kind of 〜)を反復して即座に使える状態にする。

コメント