※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【2022〜2025年】東葉高校英語・大問2リスニング穴埋め徹底分析:綴りの罠を逆算する「空所形態予測」の型
東葉高校の英語大問2、リスニング穴埋め問題(ディクテーション)の攻略は、単に「聞こえた音をそのまま書き写すこと」ではない。放送が流れる前に、印刷された英文と空所の文字数から、入る単語の品詞・単複・時制・語形を予測する「空所形態予測」の手順である。
もちろん、中学レベルの英単語や基本的な文法規則は不可欠である。しかし、それだけでは十分ではない。同校の大問2では、複数形の -s / -es、過去形の -ed、長い単語の綴りなどで失点しやすい構造が繰り返し確認できる。合格点を安定させるためには、流れてくる音声を受動的に待つのではなく、印刷された英文から主導的に語形を予測する手順を身につける必要がある。
以下に、当研究所が過去4年・計6回分の入試問題を徹底的に分析して構築した構造データを示す。
東葉高校 英語・大問2(リスニング穴埋め)過去問分析リスト
| 年度 | 大問 | ジャンル | テーマ | 解法の型 | 設問の特徴 |
| 2025 | 2(1)(2) | リスニング | ディクテーション(穴埋め) | 空所の品詞・単複・文字数の事前予測 | 複数形(countries)や文字数の多い抽象名詞(experience)の正確な綴りが要求される。 |
| 2024 | 2(1)(2) | リスニング | ディクテーション(穴埋め) | 空所の品詞・単複・文字数の事前予測 | 複数形(businesses, customers)や中学生が誤綴しやすい単語(environment)が狙われる。 |
| 2023(1/17) | 2(1)(2) | リスニング | ディクテーション(穴埋め) | 空所の品詞・単複・文字数の事前予測 | 名詞の複数形(restaurants)に加え、形容詞(unhealthy)や動詞の過去形(decided)が出題される。 |
| 2023(1/18) | 2(1)(2) | リスニング | ディクテーション(穴埋め) | 空所の品詞・単複・文字数の事前予測 | 感情動詞の分詞化(excited)など、文法原則に基づいた正確な語形変化が要求される。 |
| 2022(Ⅰ-①) | 2(1)(2) | リスニング | ディクテーション(穴埋め) | 空所の品詞・単複・文字数の事前予測 | 不規則動詞の過去形(bought)や、序数(fourth)、長大名詞(experience)の綴りを問う。 |
| 2022(Ⅰ-②) | 2(1)(2) | リスニング | ディクテーション(穴埋め) | 空所の品詞・単複・文字数の事前予測 | 等位接続詞による並列構造(friendly)や、母音の連続(beautiful)など綴りの難所を突く。 |
東葉高校英語リスニング穴埋め問題の出題構造とエラー誘発要因
東葉高校の大問2は、読まれる英文を聞き取りながら、問題用紙に印刷された英文の空所を埋める形式である。空所には「□」の枠が1文字ずつ用意されており、正解の単語の文字数と完全に一致する。英文は年度によって放送回数が異なるが、攻略の本質は変わらない。
多くの受験生は、音声が流れてから「必死に音を聞き取ろう」とする。しかし、同校の大問2では、受験生がローマ字感覚で音を書き取ったり、単数形だけで満足したりすると失点しやすい構造が繰り返し確認できる。解答となる単語の多くは「複数形の -s や -es」「過去形の -ed」「接頭辞や接尾辞」を伴う。音声の響きだけで原形を書き写した受験生は、「四角い箱が余る」という事態に直面し、試験中に混乱することになる。
【複数形・文字数調整】箱の数から単複の罠を暴く「語尾形態ロック」の型
同校のディクテーションにおいて、最も頻出する失点パターンが「名詞の複数形」の落とし穴である。
たとえば、2025年度の問1(1)①では、音声で「カントリーズ」と読まれる。頭の中で country という原形が浮かんだとしても、それをそのまま当てはめようとすると文字数が合わない。問題用紙の箱は「9個」ある。ここで y を ies に変える複数形の規則を正確に適用し、countries(9文字)と出力しなければ正解には届かない。
同様の出題は、2024年度の問2(2)①の businesses(10文字)や、2024年度の問1(1)②の customers(9文字)、2023年度(1月17日)の restaurants(11文字)でも徹底して繰り返されている。
ここでの決定ルールは、「空所の直前が他動詞の目的語や前置詞の後ろ、あるいは their などの所有格の後ろである場合、音声を聞く前に『複数形の名詞が来る可能性』を第一候補として脳内にロックする」ことである。聞こえた音をそのまま書くのではなく、用意された箱の数を「スペルの検証パーツ」として逆算に利用しなければならない。
【等位接続詞の並列構造】文法原則から品詞を特定する「形態同調予測」の型
東葉高校の大問2を制圧するためのもう一つの重要な手順が、英文法という絶対的なルールから空所の品詞をあらかじめ決定しておく手順である。
当研究所の『英文解釈100の原則』原則3には、「等位接続詞(and, but, orなど)の前後には、文法上同じ働きをするものがくる」という鉄則がある 。同校の作問者は、この構造理解をリスニング問題の中で要求してくる。
典型的な例が、2022年度(前期Ⅰ-②)の問1(1)①である。
英文には not only [ □□□□□□□□□ ], but very delicious as well と印刷されている。
等位接続詞的な働きをする not only A but B の後ろに delicious(形容詞)が配置されている。この構造に気づいた瞬間、音声が流れる前であっても「空所には形容詞が入る」と完全に予測を固定することができる。結果として、音声から beautiful(9文字)という形容詞を迷わず抽出することが可能となる。
同じ日程の問2(2)①でも、lots of [ □□□□□□□□ ] and helpful people という形で、and helpful(形容詞)と並列になる形容詞 friendly(8文字)が狙われている。
さらに、2023年度(1月18日)の問1(1)①の excited(7文字)では、当研究所の原則77「感情を抱く人間が主語(Emily)なら受動態の形(過去分詞)にする」という文法知識がなければ、exciting(8文字)と書き間違えて箱の数と矛盾するミスを犯すことになる 。
結論と今日から始めるチェックリスト
東葉高校の英語大問2を確実な得点源にする力は、生まれ持った音感や英語のセンスではない。放送が始まる前の短い時間で英文を確認し、空所に入る語の品詞・単複・時制・文字数を予測する「準備作業」である。
自己流で音だけに頼ると、複数形や過去形、長い単語の綴りで失点しやすい。大問2では、「聞く前に読む」「聞いた後に箱の数で検証する」という手順を徹底する必要がある。また、データ分析から判明した決定的な事実として、2022年度(前期Ⅰ-①)に出題された experience(10文字)が、3年後の2025年度に全く同じ文字数で再出題されている。同校で狙われやすい長大単語には、environment, information, businesses など、一定の傾向が見られる。「音」と「文字数」の両面から、手が自然に動くレベルまで覚え込ませることが重要である。
今日から実践すべき3つのアクション
- 音声が流れる前にすべての英文に目を通し、等位接続詞や直前の所有格・前置詞から、空所に入るべき「品詞」と「形態(単複・時制)」を机上で予測する。
- 単語を書き込む際、箱の数とスペルの文字数が合わなければ、名詞の複数形(-s/-ies)や動詞の過去形(-ed)の落とし穴がないか即座に検証する。
- 過去4年分の解答となった長大単語(9〜11文字の名詞・形容詞)をリスト化し、何も見ずにスペルをノーミスで書き出せるまで徹底して練習する。

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