【千葉県入試・数学】大問3は「完答」するな。「部分点」をもぎ取れ。(偏差値帯別・攻略マニュアル)

※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。

千葉県公立入試・数学の大問3(平面図形)。

ここは多くの受験生がペンを止める「鬼門」であり、同時に多くの受験生が時間を溶かす「底なし沼」でもある。

2025年の確定データ(千葉県教育委員会公表の設問別結果より)を見ると、この大問がいかに合否を分けているかがよくわかる。

結論から言えば、大問3の攻略法は「完答すること」ではない。

「(1)(2)は確実に取りにいき、(3)の深追いからはさっさと逃げること」にある。

今回は、偏差値50(平均点)を目指す層と、偏差値60以上(上位校)を目指す層、それぞれの「撤退ライン」と「戦い方」を伝授する。

【偏差値50〜55目標】40.0%の脱落者になるな。「サンドイッチ」で耐えろ

まず、(2)の記述式証明問題についてだ。

データによると、この問題の無答率は40.0%である。

「約4割」ではない。きっちり40.0%の受験生が、証明問題で何も書かずにペンを置いているのだ。

これは非常にもったいない。みんなが白紙で出している今、君が「何か」を書けば、それだけでライバルをごぼう抜きできる可能性がある。

証明問題で最も重要なのは「最初」と「最後」

そして中身は、きれいに書くことではない。

「条件を3つ、最後まで書き切る」

これだけだ。

■最強の「サンドイッチ作法」

以下のテンプレートをそのまま使ってほしい。

1. 書き出し(宣言)

「$\triangle ABC$ と $\triangle DEF$ において」

これだけで、採点官に「戦う意思」は伝わる。

2. 条件(具材)

★ここがポイント!「辺」→「角」の順で埋める

① まず「辺」を書く(仮定):

問題文をよく見ろ。「$AB=DE$ とする」などと書いてあるはずだ。

理由は「仮定より」でいい。これを最初に書く。これで1つ埋まる。

② 残りは「角」で埋める(逆算):

辺が書けたら、あとは合同条件に合うように「角」を探す。

  • 辺が1つ書けたなら → 「その両端の角」 2つを書く。
  • 辺が2つ書けたなら → 「その間の角」 1つを書く。

理由は書けるなら書く(対頂角、錯角など)。

もし理由が言葉にできなくても、「$\angle ABC = \angle DEF$」と式だけは書け。

条件の式さえ合っていれば、部分点のチャンスはある。

3. 結び(結論)

「よって、$\triangle ABC \equiv \triangle DEF$ である」

結論は問題文に書いてある。それを写すだけだ。

白紙なら0点だが、この「サンドイッチ」を完成させれば、部分点がもらえる可能性は高まる。

平均点を目指すなら、美しい証明を書こうとするな。「強引に3つ揃えて、形を作る」泥臭さで点をもぎ取れ。

【偏差値60以上目標】正答率2.0%の「罠」にハマるな

次に、最後の(3)(長さ・面積)についてだ。

上位校を目指す君たちに警告する。ここは「深追いしてはいけない問題」になりやすい。

2025年のデータにおいて、この問題の正答率はわずか2.0%だった。

これは、公立トップ校の合格者ですら、解けていない可能性があることを意味する。

ここで「解けそうだ」と思って5分も10分も使うのは自殺行為だ。その時間で大問1の計算ミスを見直した方が、合格確率は確実に上がる。

■ 基本戦略:勇気ある「見送り」

  • (1)(2)をスピーディーに片付ける。
  • 1〜2分考えて方針が立たないなら撤退。 大問4(関数)・大問5(規則性・空間図形)に進む。
  • 全て解き終わり、見直しも済んで、なお時間が余った時の「ボーナスステージ」として扱う。

■ もし時間が余って「チャレンジ」する場合

万が一、時間が余って(3)に挑む場合は、以下の鉄則だけを思い出せ。

「(2)の証明を使わない解法はない」

例えば、(2)で「$\triangle ABG \equiv \triangle ADE$」を証明したなら、答えへの鍵は間違いなくその図形の中にある。

「合同な辺や角を移動させる」ことでしか、突破口は開かない。

独自に補助線を引いて悩み始めたら、それは負けパターンだ。すぐに撤退せよ。

結論:自分の「戦場」を見極めろ

  • 平均点狙い: 証明を白紙にしない。「辺」を書き、逆算で「角」を埋めて形を整える。
  • 上位校狙い: (3)は基本「捨てる」。大問4・5での得点を優先し、絶対に深追いしない。

入試は満点を競うゲームではない。泥沼を避けた者が、合格を取り切る。

勝負は“解ける問題”ではなく、“捨てる判断”で決まる。

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この記事を書いた人

習志野受験研究所 所長/新・個別指導アシスト習志野校 塾長

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