※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【データ完全版】千葉県入試「英語・並べ替え」過去14年・全出題リストと演習(2012-2025)
千葉県公立高校入試の英語において、多くの受験生が最も手を焼くのが整序作文(並べ替え問題)である。
記号選択やリスニングはある程度取れていても、語順を並べ替える問題になると「何から手を付けていいか分からない」という相談をよく受ける。
しかし、過去14年分(2012〜2025年)の過去問をすべて解き直し、分析してみると、そこには驚くべき事実があった。整序作文は決して「行き当たりばったりの文法問題」ではない。
見かけ上はバラバラの単元が出ているようでいて、実際には「構文力」を試す特定のパターンが、形を変えて繰り返し出題されているのだ。
今回は、最新の2025年入試データを含む分析結果を公開し、千葉県入試の「癖」と、(2021年教科書改訂以降の)新教科書世代が気をつけるべき「落とし穴」について解説する。
1. 論より証拠。千葉県が出し続ける「偏り」の正体
まずは、2012年から2025年までの入試問題を分析し、出題傾向をパターン別に整理したデータを見てほしい。これを見れば、千葉県が「何を重要視しているか」が一目瞭然だ。
【千葉県公立入試・英語「整序作文」出題分析(2012-2025)】
| 頻出パターン | 出題傾向・年度 |
| 不定詞・動名詞(熟語・構文) | ほぼ毎年出題 2010年代前半から2025年まで一貫して「やっていて当たり前」の扱い。 |
| 関係代名詞(省略を含む) | 頻出 2012, 2013, 2014, 2015, 2016, 2017, 2018, 2020, 2023, 2024年など |
| 間接疑問文 | 定期的 2013, 2014, 2016, 2017, 2018, 2020, 2022, 2024年など |
| 分詞の後置修飾 | 定期的 2014, 2016, 2017, 2020, 2023年など |
| 仮定法 | 2025年初出 今後、出題拡大が強く予想される新顔パターン。 |
このデータから読み取れる重要ポイントは以下の3点である。
(1)「不定詞・動名詞」「関係代名詞」からは逃げられない
これらは「出たらラッキー」ではなく「出るのが当たり前」の単元だ。
特に関係代名詞(the book you read など)は、直近では2023年・2024年と連続出題されており、上位校を目指すうえでの「選抜基準」になっている。
(2)「間接疑問文」は10年以上にわたり繰り返し登場
2013年以降、Do you know 〜 ? や Could you tell me 〜 ? 型の間接疑問文が、数年おきに確実に出されている。
2014・2016・2017・2018・2020・2022・2024年と、見事に散りばめられており、まさに「いつ出てもおかしくない」状態だ。
(3)「仮定法」という新たな刺客
2025年に初めて I wish … 型の仮定法が登場した。これは偶然ではない。教科書改訂の影響が、ついに並べ替え問題にまで波及してきたと考えるべきだろう。
2. 千葉県が好む「3大頻出パターン」の攻略法
上記のデータに基づき、特に差がつく3つのパターンについて解説する。
① 間接疑問文:「語順」のルールを守れるか
代表的な形は Do you know + 疑問詞 + 主語 + 動詞 ? である。
通常の疑問文(Where is he?)とは異なり、「Where he is(彼がどこにいるか)」のように肯定文の語順に戻るのが鉄則だ。
- 2024年出題:
Can you tell me which bus I should take … ? - 2022年出題:
Do you know who they are? - 2020年出題:
Could you tell me where the museum is?
入試本番では「Do you know」などの頭(あたま)と、「疑問詞+主語+動詞」の尻尾(しっぽ)がバラバラに置かれる。ここで語順を正しく戻せるかが勝負だ。
② 後置修飾:「文の切れ目」が見えているか
偏差値50〜60の層で最も合否を分けるのが、名詞を後ろから説明するパターンである。
- 分詞:
The boy standing on your left(君の左側に立っている少年)…2016年 - 関係代名詞(省略):
the book you told me about(あなたが私に教えてくれた本)…2024年 など
特に厄介なのが、直近で連続して出題されている「関係代名詞の目的格の省略」だ。
2023年の the pictures you took on your trip や、2024年の the book you told me about のように、which や that が消えているため、単語だけを眺めていると「どこで文が切れるのか」が見えなくなる。
③ 不定詞・動名詞:「熟語」として処理できるか
want A to do(Aに〜してほしい)keep A B(AをBにしておく)tell A to do/ask A to do
これらは単語を一つずつ訳すのではなく、「セット(かたまり)」として認識できているかが問われる。
最新の2025年にも、
You should close the door to keep the room cool.
(部屋を涼しく保つためにドアを閉めるべきだ)
という形で出題されている。
3. 2021年教科書改訂と「仮定法」の衝撃
ここ数年で最も警戒すべき変化が、2021年度の中学校教科書改訂である。
高校内容から降りてきた「仮定法」や「原形不定詞」が、ついに千葉県入試で顔を出し始めた。
象徴的なのが、2025年入試の第1問である。
I wish I had more time to read.
(もっと読書をするための時間があればいいのに)
ここでは、以下の3つの要素が同時に問われた。
- 仮定法過去:現在の願望を過去形で表す(
I wish I had …) - 語順:
I wish+主語+過去形 - 不定詞:
more time to read(形容詞的用法)
「仮定法は難しそうだから後回し」にしていた生徒は、この第1問で出鼻をくじかれたはずだ。今後は help A (to) do(Aが〜するのを助ける)などの原形不定詞が出題される可能性も十分にある。
4. 整序作文を「勘」ではなく「論理」で解く手順
では、どう対策すればよいか。当塾では以下の3ステップを徹底している。
- 動詞を先に探す英語の骨組みは動詞が決める。「主語は誰か?」「目的語は必要か?」を先に判断する。
- 「かたまり」を作る熟語(such as, look for)や構文(want A to do)を先につなげて選択肢を減らす。
- 「文の切れ目」を疑う名詞の直後に、また「主語+動詞」が来たら、それは「後置修飾(関係代名詞の省略)」の合図だ。
5. おわりに:「自分の苦手パターン」を特定しに来てほしい
千葉県の整序作文は、単語の意味をつなげれば何とかなる問題ではない。
「構文の理解」をどこまで本物にしているかを測る、極めて論理的な問題である。
今回紹介したデータは、分析の一部に過ぎない。
習志野受験研究所では、2012年から2025年までの全問題を「パターン別・年度別」に分類したリストを保有している。
- 「関係代名詞の省略」だけを集中して練習したい
- 「間接疑問文」の過去問を全部解いてコツを掴みたい
そう思った生徒は、ぜひ相談に来てほしい。
君がやるべきなのは、闇雲な演習ではない。「千葉県が出る順」に整理された良問を解き、最短距離で構文力を完成させることだ。
今の成績は関係ない。この「戦略」を知り、実行できるかどうかが、逆転合格の鍵を握っている。
【付録資料】千葉県入試「整序作文」解法パターン別・全出題リスト(一部公開)
本研究所では、2012年から2025年までの全69問を分析し、千葉県公立入試が繰り返し問うている「5つの構文パターン」を特定した。 以下は、そのアーカイブの一部である。 ※なお、教科書改訂の影響を強く受ける直近のデータ(2021-2025)および最新の攻略法については、塾生専用カリキュラム内でのみ完全公開としている。
1. 間接疑問文パターン(頻出度:A)
疑問詞の直後に「主語+動詞」の語順を作るルール。疑問文の語順のままにしてしまうミスが多発する領域である。
- 2020年:Could you tell me where the museum is?
- 2018年:didn’t know which bus I should take
- 2017年:Do you know what we must do now?
- 2016年:Do you know how long we have known each other?
- 2014年:I wonder how many pieces of wood are used …
- 2013年:Do you know what this boat is made of?
2. 関係代名詞パターン(頻出度:S)
千葉県が最も好む「上位層の選抜」パターンである。特に「目的格の省略(名詞+主語+動詞)」は見抜けない生徒が多い。
- 2020年:the letters Mom sent to me (目的格省略)
- 2018年:the first word your younger brother said (目的格省略)
- 2018年:an island that is famous for its beautiful beaches (主格 that)
- 2017年:the picture you took in the park (目的格省略)
- 2016年:the things he said will come true (目的格省略)
- 2015年:the one (which) I’m looking for is not as large (目的格省略)
- 2014年:the book you left on the train (目的格省略)
- 2013年:people who are in trouble (主格 who)
3. 不定詞・動名詞パターン(熟語処理)
単語単位ではなく、「want A to do」や「enjoy doing」といったセット(熟語)として認識できているかが問われる。
- 2019年:want me to do (want O to do)
- 2017年:time to listen to you (形容詞的用法)
- 2016年:want to be like you / without saying goodbye
- 2015年:something good to bring to the party
- 2013年:enjoyed watching movies
- 2013年:It is important for young people to read
- 2013年:wanted you to be happy (want O to C)
4. 分詞の後置修飾パターン
名詞を後ろから説明する形(~している少年、~された自転車)。関係代名詞と同様、「文の切れ目」を見失わせるために配置される。
- 2020年:the tall man standing next to Laura (現在分詞)
- 2017年:the hotel built by a famous American (過去分詞)
- 2016年:the boy standing on your left (現在分詞)
- 2014年:bikes made in France (過去分詞)
5. その他(SVOC・比較・重要構文)
- 2019年:so busy that I couldn’t visit … (so that構文)
- 2017年:it makes me happy. (SVOC)
- 2015年:I have never seen such an interesting movie. (such a 形容詞 名詞)
- 2012年:practice made us strong. (SVOC)
※教科書改訂の影響を強く受けた2021〜2025年の最新傾向データについては、Web公開を控えている。これらは市販の過去問解説には載っていない『習志野独自のアプローチ』が必要になるため、教室での指導でのみ開示する。
並べ替えができたら、次はこちらの『英作文』の記事で記述力を鍛えよう。
▶【千葉県英作文】「書くことが思いつかない」君へ。偏差値を押し上げる「3つの翻訳定石」と「意外な練習法」

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