【理科・地学】2026年千葉県入試は「地震」が来る? 他県2025年データが告げる「緊急地震速報」の計算をマークせよ

※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。

まえがき:世相は入試に反映されるか?

能登半島地震や南海トラフ臨時情報など、近年これほど「地震」がクローズアップされた時期はない。保護者や受験生から「今年は地震が出ますか?」という質問を多く受ける。

感情論で言えば「出る」と言いたいところだが、我々は研究所(ラボ)である。データに基づかない予測は占いと変わらない。そこで当ラボでは、2025年春に行われたばかりの公立高校入試問題(公開されているもの)について、地震分野の大問を可能な限り収集し、徹底的な調査分析を行った。

その結果、千葉県受験生が今すぐ取り組むべき「ある特定の計算パターン」が浮き彫りになった。


分析結果:2025年のトレンドは「緊急地震速報」

2025年の入試問題を並べてみると、複数の県で共通して出題されているパターンがある。これは、たまたま一つの県だけで出た、というレベルではない。

当ラボでは、2025年春に実施された全国の公立高校入試のうち、地震が大問として扱われている問題(小問集合や他単元との複合を除く)をすべて集めて分析した。

その結果、浮かび上がってきたのは、プレートの名前や断層の仕組みといった知識問題だけに偏った出題ではない。
「緊急地震速報(EEW)が鳴ってから、実際に揺れが来るまでの秒数計算」を扱う問題が、いくつもの県で採用されていたのである。

手元のデータ(2025年度の全国データ)によると、例えば次のような問題が出題されている。

「震源から36kmの地点でP波を検知し、その5秒後に速報が発表された。では、震源から84km離れた地点で主要動(S波)が始まるのは、速報が発表されてから何秒後か?」(2025年 某県公立入試より)

なぜこれが各地で出題されるのか。
それはこの計算が「実生活に直結している」からであり、入試問題が単なる「知識の暗記」から「データの活用」へとシフトしている象徴だからだ。

しかもこの計算は、単に「速さ=距離÷時間」の公式に当てはめるだけでは正解にたどり着けない。
P波到達の時刻、速報が出るまでのタイムラグ、S波到達の時刻という複数の時計が同時に動いているからだ。

千葉県でも、過去に同様の出題実績がある。2014年の公立入試で、緊急地震速報のしくみと到達時刻の計算を組み合わせた問題が出されている。
「千葉では出ていないから大丈夫」とは言えない状況だ。全国のトレンドは、数年遅れで千葉にも届くことが多い。


なぜ、今「緊急地震速報」なのか?

単なる「周期」や「流行」の話ではない。ここには明確な出題者からのメッセージがある。

2024年の能登半島地震、そして南海トラフ地震臨時情報。日本全体で「防災」への意識がこれほど高まった年はない。公立高校入試は、単なる選抜試験であると同時に、教育委員会からの「中学生ならこれくらい知っておいてほしい」というメッセージでもある。

今回集めた全国データを眺めると、まるで申し合わせたかのように、似た形式の計算問題が複数の県で出題されている。

  • 事例A:P波検知から5秒後に速報。S波到達は何秒後か?
  • 事例B:震源から38kmで検知し、4.6秒後に速報。147km地点での猶予時間は?

数字や設定は違っても、問うている本質はすべて同じだ。
「緊急地震速報が鳴ったとき、自分のいる場所にはあと何秒の猶予があるのか?」——この感覚を、計算を通じて理解させたい、というメッセージだと読める。


対策処方箋:千葉県の過去問は「優先順位を下げてよい」

ここで重要な戦略を提案したい。

この対策において、「古い千葉県の過去問」だけを必死に探す必要はない。
10年以上前の問題までさかのぼるよりも、2025年の他県の良問を解くほうが、情報の鮮度としても問題の質としても優れているからだ。

受験生がやるべきは、次の3ステップである。


1. 「ハジキ」ではなく「数直線(タイムライン)」で解く

多くの受験生がミスをする原因は、P波の到着、速報のラグ、S波の到着という複数の出来事の順番を頭の中で整理しきれないことにある。

「速さの公式」だけで暗算しようとしてはいけない。必ず横に長い数直線(タイムライン)を描いて、時間の流れを可視化すること。

  • 手順①:数直線の左端に「地震発生(0秒)」を書く。
  • 手順②:P波が検知地点に届く時刻を書き込む。
  • 手順③:そこから「+5秒」進めた地点に「★速報発表」と書き込む。
  • 手順④:自分のいる場所にS波が届く時刻を計算し、★との差を見る。

この「視覚化」こそが、ケアレスミスを防ぐ最大の攻略法である。


2. 「M+2 = 1000倍」を暗記せよ

もう一つ、ここ数年の入試で目立つテーマとして、「マグニチュード(M)と地震のエネルギーの関係」がある。

  • Mが1増えると、エネルギーは約32倍
  • Mが2増えると、エネルギーは約1000倍

これは計算ではなく「知識」だ。選択肢には「Mが2増えると100倍」など、もっともらしい誤答が必ず紛れ込んでいる。
知っていれば1秒で正解できるが、知らなければ現場で悩み、貴重な時間を失う。


3. 「他県型」トレーニング

市販の千葉県過去問集だけでは、このタイプの緊急地震速報の計算問題はそれほど多くは載っていない
だからといって対策を諦める必要はない。

当ラボの塾生には、最新の2025年全国データから厳選した「緊急地震速報・演習プリント」を用意している。
ライバルがまだ見ていない「最新トレンド」を先に解いておくことで、本番で同じ形式の問題を見た瞬間に「あ、あの問題だ」
と落ち着いて取り組めるはずだ。


結論

2026年の理科において、地震は間違いなく「要注意単元」である。
しかし、むやみに用語を暗記するのではなく、

  • 「緊急地震速報とS波到達の秒数計算(数直線)
  • 「マグニチュードとエネルギーの倍率関係

この二つに的を絞って対策を行うこと。

それが、最短距離で合格を手にするための、ピンポイントな戦略になるはずだ。

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この記事を書いた人

習志野受験研究所 所長/新・個別指導アシスト習志野校 塾長

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