【共通テスト2025】英語リーディング・第5問は「翻訳」するな。これは「秘書検定」だ。

※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。

~ライアン教授の“無茶ぶり”をさばく、最強の「事務処理ワークフロー」~

「単語は簡単なのに、なぜか解けない」 「時間が足りなくてパニックになった」

2025年の共通テスト英語リーディング・第5問を終えた受験生から、こうした声が多く出ました。 しかし、結論は明快です。苦戦の原因は英語力ではありません。仕事のやり方(ワークフロー)を間違えただけです。

この大問は長文読解ではありません。イベント直前にあれこれ注文をつける上司(ライアン教授)のメールを処理し、手配を完了させる「実務処理テスト」なのです。

翻訳を始めた瞬間、時間は溶けます。 必要なのは「読解」ではなく、情報の差分抽出→表の更新→矛盾チェックという事務処理です。


ステージ1【現状把握】先に「未確定タスク」だけ拾え

最初に読むべきはメールではありません。自分が作ったスケジュール表です。 ここで探すのは内容ではなく、穴(未確定事項)です。

  • 11:15 Presentation 2: Title (undecided)
  • 14:15 Presentation 4: Title (undecided)
  • 16:30 Closing address: Title (undecided)

この undecided が、そのまま「仕事の穴=タスク」になります。 次のメールは、このタスクを埋めるためにだけ読むのです。

⚠️ よくある事故

  • 最初から本文を通読して疲れる(=タスク抽出が遅れ、処理が崩壊する)

ステージ2【更新作業】メールは「変更点だけ」抜け

教授のメールは文学作品ではありません。読む目的は一つ、変更点(Update)の回収です。

おすすめは、メール内容を頭の中で4ラベルに分類することです。

  1. 決定(Decision): これで確定
  2. 変更(Change): 前の案から上書き
  3. 懸念(Concern): 問題点・ダメ出し
  4. 依頼(Request): 次にやれ、聞け

そして「決定・変更」だけを表に上書きします。

  • Presentation 2:ビジネスパーソン、会社の変革(changes)
  • Presentation 4:地元のシェフ、マッシュルームのレシピ

ここで悩まないこと。表が更新できれば勝ちです。

⚠️ よくある事故

  • “ニュアンス”を読み始める(=不要)
  • 全訳で満足して、表が更新されない(=最悪)

ステージ3【照合】選択肢は「キーワード一致」で秒殺する

問2などは、英語の芸術鑑賞ではありません。キーワード・マッチングで十分に落とせます。

  • ビジネス+変革(changes) → ⑥(伝統モデルの更新:Updating…)
  • シェフ+レシピ+地元食材 → ④(地元食材の価値再発見:Rediscovering…)

「なんとなく良さそう」ではなく、要素を一致させる。これだけでよいのです。

⚠️ よくある事故

  • 「選択肢の英文の方が難しく見える」問題に引きずられて、迷走する
    • → 難しく見えるのは錯覚。必要語だけ拾えば終わります。

ステージ4【空間認識】“言葉”を“図形条件”に変換せよ

座席配置(問4)で詰まる受験生は多いですが、ここも英語ではありません。家具配置の指示に従えるかだけです。

例えば指示が

these tables should face slightly inward

なら、必要なのは「slightly」のニュアンスではありません。 “内側を向く=ハの字になる” という図形条件だけです。 条件を図に落とした瞬間、選択肢は1つ(③)に決まります。

⚠️ よくある事故

  • “slightly” に反応して悩む(=角度の条件は一つで足ります)

ステージ5【最終試験】「言われたこと」と「言われてないこと」を分けろ

最後の問5が、実は最も“仕事力”が出ます。

多くの受験生が 「D:駐車許可証の数」 を選んで自爆しました。 なぜDがダメか。 上司がすでに「許可証なしで使える(without having a permit)」と言っているのに、 「許可証は何枚必要ですか?」と聞く秘書はいません。これは確認ではなく逆流です。+1

ここで必要なのは、「上司が困っている点」に対して次に必要な情報を返すことです。

教授が「学食は週末休みだから再考が必要だ(rethink)」と言っているなら、次の一手は自然に決まります。

  1. 学食がダメ(トラブル発生)
  2. 代替案が必要(解決策提示)
  3. よって「B:レストランの情報」などが筋になる

⚠️ よくある事故(最重要)

  • “丁寧な質問なら正解” と思い込む
    → 丁寧でも、不要な質問は仕事を遅らせるだけです。

結論:第5問は「英語」ではなく「処理」だ

共通テストは、単語帳を暗記した“英語屋”を評価していません。 英語というツールで、情報を整理し、矛盾なくタスクを遂行できる人間を選別しています。

これからの学習では、「訳す」前に考えてください。 この情報は何のためにあるのか。次に何を埋めれば仕事が終わるのか。 この視点こそが、第5問攻略の最短ルートです。


【保存版】第5問を秒で処理する「秘書ワークフロー」

試験直前に見返せるよう、スマホに保存しておきましょう。

✅ やる順番(固定)

  1. 表を見て穴(undecided)を拾う
  2. メールは差分だけ拾う(決定/変更/懸念/依頼)
  3. 表に上書きしてから設問へ
  4. 選択肢はキーワード一致で落とす
  5. 配置は“図形条件”に変換して決め打つ
  6. 最後は「言われたこと/言われてないこと」を切り分ける

🚫 やらないこと(禁止)

  • 最初から通読
  • 全訳
  • “ニュアンス”で悩む
  • 丁寧そうな選択肢を選ぶ
  • 表を更新せずに設問に突入
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この記事を書いた人

習志野受験研究所 所長/新・個別指導アシスト習志野校 塾長

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