※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【2023〜2025年】麗澤高校の英語大問5を徹底分析:整序問題を制する「構文ブロックの事前結合」
麗澤高校の英語大問5(適語変化・整序問題)の攻略は、与えられた日本語訳を左から右へ順番に英単語へ置き換えていく「翻訳作業」ではない。バラバラの選択肢から特定の文法ルールに基づくパーツを抽出し、それらをパズルのように組み立てる「構文ブロックの事前結合」である。
多くの受験生が陥る典型的な失点パターンは、日本語の語順に引きずられ、主語のすぐ後に思いついた単語を適当に並べてしまうことだ。過去3年間の出題データを客観的に分析すると、出題者が「直訳型の思考」を意図的に封じ、英語特有の語順(統語規則)を強制的に問うている傾向が強く示唆される。
過去3カ年・全年度分析リスト(麗澤高等学校・英語 大問V)
過去3カ年(計6回分)の構造解剖データである。視認性を高めるため、年度ごとに問われている「型」を整理した。出題のテーマが「動詞の語法」から「多重修飾」へと高度化している推移を確認されたい。
- 2025年前期
- 第1回(語形変化・整序): 構文ブロックの確定(分詞の後置修飾、間接疑問文の入れ子構造)
- 第2回(語形変化・整序): 構文ブロックの確定(分詞の後置修飾、間接疑問文、現在完了の継続用法)
- 2024年前期
- 第1回(語形変化・整序): 比較・仮定法ブロック形成(「比較級+than any other+単数名詞」の反復、仮定法)
- 第2回(語形変化・整序): 後置修飾ブロックの多層形成(-thing代名詞+形容詞+不定詞の多重修飾、SVOO)
- 2023年前期
- 第1回(語形変化・整序): 動詞の語法の確定(leave O C、too〜for〜to構文など動詞支配の並べ替え)
- 第2回(語形変化・整序): 動詞の語法の確定(buy O1 O2、mind ~ing、want O to Vなどの基本文型)
攻略の「型(手順)」と実例
分析データによれば、当校の大問5には「特定の動詞が要求する語順」や「日本語とは逆になる修飾語の順序」が頻出する。これを突破するためには、以下の手順を適用する。
手順1:動詞の支配力に基づくブロック形成
文法において、動詞は後ろに続く形(目的語や補語の並び)を決定する強い力を持つ。選択肢の中に leave, want, buy などの強い語法を持つ動詞が含まれている場合、主語から書き始めるのをやめ、まずはその動詞が作るブロックを完成させる。
- 実例(2023前期1回): 「兄が部屋を出るときに、窓を開けたままにしていた」という問題において、選択肢に
leftとopenがある。「開けた=opened」と直訳的に探すのではなく、leave O C(OをCのままにする)の文法知識を引き出し、余白にleft the window openという3語のブロックを即座に形成する手順が求められる。
手順2:【決定ルール】後置修飾・多重修飾の絶対的パーツ順序
麗澤高校では、日本語(前から修飾)と英語(後ろから修飾)のズレを突く「後置修飾」が極めて高い頻度で狙われる。
- 決定ルール: 選択肢に
-thing(anything, something等)と、形容詞(coldなど)、そして不定詞(to drinkなど)が混在している場合、絶対に[-thing代名詞] + [形容詞] + [to V]の順序で結合させよ。 - 実例(2024前期2回): 「冷たい飲み物はありますか?」という問題に対し、日本語につられて
cold anythingなどと並べるのは典型的な失点パターンである。機械的にanything cold to drinkというパーツを作り上げ、それを動詞haveの目的語として組み込む客観的な作業が必須となる。
結論とアクション・チェックリスト
麗澤高校の英語大問5における得点力は、単語力や直感という才能ではなく、与えられたパーツをルールに従って組み立てる作業の精度で決まる。今日から以下の手順を日々の文法演習に導入すること。
- 解答欄の先頭から書かない: 選択肢全体を俯瞰し、強い語法を持つ動詞(leave, want, makeなど)や定型構文の兆候(than, any, otherなど)を先に見つける。
- 余白でブロックを作る: 日本語の語順に惑わされず、英語特有の後置修飾(名詞+分詞、代名詞+形容詞+to V)のパーツを余白で確実に組み上げる。
- 完成したパーツを骨格に流し込む: 組み上がった2〜4語のブロックを大きな名詞・形容詞の塊として扱い、最後に文の骨格(主語+動詞)に当てはめる。
データに基づき淡々と手順を実行する客観的な作業プロセスこそが、出題者が用意した複雑な文法問題を突破するための最も安定した攻略手順である。

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