【千葉県国語】歴史的仮名遣いは「3つのレベル」で攻略せよ。過去14年のデータが暴く「正答率37%」の罠

※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。

目次

1. 古文の小問は「落としてはいけない2点」だ

千葉県公立入試の国語において、大問4(古文)の問1は、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題が定位置となっている。配点は約2点だ。

ここは“古文が得意かどうか”とは別ゲームである。読解力ではなく、知識と手順の問題だからだ。
にもかかわらず、多くの受験生は「なんとなく」で処理している。その結果、出るべくして失点が起きる。

当研究所が集計した2012年~2025年の過去問データ(出題があった全19問)を並べると、歴史的仮名遣いは次の3レベルに分類できる。

  • Level 1:ハ行転呼(基本中の基本)
  • Level 2:ヰ・ヱの変換(直近で目立つ)
  • Level 3:のばす音(ウ音便・長音化など)
    ※正答率が落ちる領域

特にLevel 3は、上位校を狙う層でも足をすくわれやすい“罠”である。
以下、3段階で整理して攻略する。

2. Level 1:基本の「ハヒフヘホ」は「ワイウエオ」

(全19問中10問・約53%)
最頻出は、語中の「は・ひ・ふ・へ・ほ」を現代仮名の「わ・い・う・え・お」に直すパターンである。

ここは思考ではなく反射で処理する領域だ。
ポイントは「語頭以外」である。

【注意】
語頭のハ行まで機械的に変えると事故を起こす(例:「花(はな)」は「わな」にはならない)。
必ず“言葉の途中にあるハ行”に限定して動かすこと。

過去の出題例(Level 1)

  • 2024年: みへたり → みえたり
  • 2020年前期: 教へ給ひし → おしえたまいし
  • 2019年後期: かはりたまひて → かわりたまいて
  • 2018年前期: いはく → いわく
  • 2018年後期: いにしへ → いにしえ
  • 2017年前期: つひやし → ついやし
  • 2017年後期: いひければ → いいければ
  • 2016年前期: かたはら → かたわら
  • 2016年後期: くひける → くいける
  • 2014年前期: おほきに → おおきに

攻略の鉄則(Level 1)

言葉の途中に「は・ひ・ふ・へ・ほ」を見つけたら、即座に「わ・い・う・え・お」に置き換える。

これで半分以上は処理できる。まずここを“反射化”し、失点をゼロにする。

3. Level 2:「ヰ・ヱ」を見たら「イ・エ」

このレベルは、見つけやすいのに落とすと痛い。直近の2025年・2022年で続けて出ているため、手元の演習で必ず触れておくべきである。

過去の出題例(Level 2)

  • 2025年: ゆゑに → ゆえに
  • 2022年: 据ゑさせて → すえさせて
  • 2020年後期: くもゐ → くもい
  • 2019年前期: まゐり → まいり

攻略の鉄則(Level 2)

「ゐ」は「い」、「ゑ」は「え」。

現代語にはない文字なので、見つけた瞬間に勝ちが決まる。ここは“ボーナス”として回収する。

4. Level 3:正答率が落ちる壁「のばす音」

ここからが本題である。
Level 1・2の“置き換え”だけで満足していると、千葉県は周期的に別ゲームを混ぜてくる。

それが「音がのびる」タイプである。
見た目が似ていても、ハ行転呼やヰヱ変換では処理できない。

過去の出題例(Level 3)

  • 2023年: あやしう → あやしゅう
  • 2015年後期:なうして → のうして
  • 2014年後期:やうやう → ようよう
  • 2013年前期: 言ふやう → いうよう
  • 2013年後期:けふ → きょう

ここで重要なのは、「出題数が少ない=丸暗記で勝てる」という事実である。

実際、2015年後期の「なうして → のうして」は正答率が37.9%にとどまった。
基本の置き換え(Level 1・2)とは別カテゴリであることを、この数字が示している。

【攻略の鉄則:3つの「のばす音」だけ覚える】

あれこれ理屈で戦う必要はない。千葉で出る“型”はだいたい次の3つで足りる。

①「アウ」 → 「オウ」
例:なう → のう / やう → よう / まう → もう

②「イウ」 → 「ユウ」
例:あやしう → あやしゅう / きう → きゅう
※シウ、キウなども含む

③「エフ」 → 「ヨウ」 例:けふ → きょう / てふ → ちょう
※途中で「けう」などを経由する形

この3本だけ先に入れておけば、Level 3は“難問”ではなく“既視感”に変わる。
要するに、千葉の歴史的仮名遣いは「置き換え」と「のばす音」の二段構えで作られている。

5. 結論:2026年は何が出る?

2026年に何が出るかは分からない。予想で当てにいくのは危険である。
だから方針は一つ、「穴埋め」である。

  • Level 1を反射で固める(語中ハ行=ワイウエオ)
  • Level 2は見つけ次第、即変換(ゐ→い、ゑ→え)
  • 最後にLevel 3の“のばす音3本”だけ確認する

これだけで、ライバルが落とす2点を静かに拾える。
古文が得意かどうかは関係ない。ここは準備の差がそのまま点差になる場所である。

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この記事を書いた人

習志野受験研究所 所長/新・個別指導アシスト習志野校 塾長

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