※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【千葉県英語】対話文は「後ろから解く」が鉄則。記述なし形式で試される「逆算力」とは
1. 2025年の対話文は「短文記述なし」になった
千葉県公立入試の英語・対話文は、年によって「最後に短い英作文(10語程度)」が出題される年がある。
実際に、近年の過去問では対話文の最後に「10語程度の英作文」が課されるケースが見られた。
一方で、2025年の対話文は(1)〜(4)がすべて選択問題(記号)で処理されている。
ここで言う「記述なし形式」とは、英語全体ではなく、対話文パートが“選択中心で完結する年”を指す。
記述が減るということは、その分「選択肢を素早く確実に当てる“逆算の読み方”」の重要度が増すことを意味する。
直前期は、英作文の型練習だけでなく、この「読解テクニック」の優先度を上げておきたい。
2. 攻略の鉄則:空欄の根拠はまず「直後」に置かれる
対話文の空欄補充は、空欄の“前”を丁寧に読むより、まず空欄の直後の反応(返答)を見る方が速い。
会話はキャッチボールである。
質問が見えなくても、返答のタイプ(説明/否定/依頼への承諾/意味の解説など)を見れば、空欄が何であるべきかを逆算できる。
対話文・3ステップ解法
- 直後を見る: 空欄の直後を見て「返答タグ」を付ける(理由説明・意味説明・否定・謝罪・承諾…)。
- 逆算する: そのタグに“噛み合う質問/発言”を選択肢から選ぶ。
- 直前を確認: 最後に直前も一瞬だけ見て、話題がズレていないか確認する(※ここが事故防止)。
【実例検証】「意味説明」が始まったら、空欄は“意味を求める側”
ある年の問題では、“Be the first penguin.” という表現が話題になり、その直後から先生による「意味の説明」が始まっている。
この流れであれば、空欄(1)に入るのは、先生に「もっと教えて(意味を聞く)」と求める発言が自然であり、選択肢もそれに一致する(例:Can you tell me more about that?)。
重要なのは、空欄の“前”を精読することではない。
「直後が説明モードに入った」という時点で、空欄の役割は決まっているのだ。
【実例検証】「理由説明」が来たら、空欄は“Why系”
2025年の問題では、空欄の直後で相手が理由を語り始めている。
2025年の会話
空欄 (3)
↓
直後のセリフ: 「(私は)ここに住み、日本についてもっと多くのことを学び続けたかった」
「〜したかった」という理由説明が直後に来る以上、空欄は“理由を尋ねた質問(Why…?)”であるはずだ。
このように、返答が「理由」なら空欄はWhy系に寄る。全文を訳し切らなくても、論理的に正解を当てに行ける。
3. 「No / Sorry」から逆算するテクニック
即効性が高いのが、直後が「否定」や「謝罪」で始まるパターンである。 パターンA:No / Not at all(強い否定) 2025年の会話では、直後が “No, not at all.” となっている。
この場合、空欄は「相手が否定したくなる、的外れな推測や決めつけ」になりやすい。
丁寧で無難な発言を選ぶのではなく、あえて“外した推測”の選択肢を選ぶのがコツになる。 パターンB:Sorry(不在・不能の謝罪) 電話の会話などで、直後が “Sorry, she’s visiting her grandfather.”(ごめん、彼女はいま祖父のところにいて…)となっている場合。
これは「取り次いでほしい」という発言に対する典型的な断り文句なので、空欄は “Can I speak to Nancy, please?” のような取次依頼に収束する。
4. 結論:会話文は「後ろから解く」+直前で最終確認
対話文で失点する生徒は、空欄の“前”ばかり読んで想像で埋めようとしがちである。
しかし入試に必要なのは想像ではなく、根拠(証拠)である。
根拠はまず「直後」に置かれやすい。
ただし、稀に直前が決め手になる設問もある(「直前のせりふから考える」と解説されるケースもある)。
「直後で当てに行き、直前で事故を防ぐ」
この“逆算の読み方”を知っているだけで、対話文の得点は安定するはずだ。
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並べ替え問題の解き方については、最新の分析記事を公開しているため、以下のリンク先をご覧いただきたい。
▶千葉県公立入試「英語・並べ替え」の正体。頻出パターンと新教科書の落とし穴

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