※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【2022年】千葉大前期・英語(大問3・文法・語法)徹底分析:空所前後から答えを確定する書き換えの型
千葉大学前期・英語(大問3・文法・語法)の攻略は、「英文の意味をなんとなく日本語にして、当てはまりそうな英語表現を探すこと」ではない。空所前後の構造から、入るべき品詞・時制・語法を確定する作業である。
もちろん、pay attention to や be obliged to のような熟語知識は不可欠である。 しかし、熟語を知っているだけでは不十分であり、日本語の自然さだけで空所を埋めようとすると、文法上の処理を見落としやすい。仮定法、話法、条件表現、態の変換を、構造に従って処理する手順が必要となる。 2022年の大問3は、日本語の感覚ではなく、文法構造から答えを確定できるかを問う問題である。
徹底分析:データが示す「千葉大英語」の要求水準
以下は、2022年千葉大学前期・英語(大問3:文法・語法問題)の設問構造と、合否を分ける攻略手順を整理したデータである。出題者が単なる和訳テストではなく、構文の書き換えルールを正確に適用する能力を試していることがわかる。
| 設問 | 問われている文法・語法要素 | 攻略の「型(手順)」 |
| 問1 | take notice of と pay attention to の書き換え | 同義熟語の置換と語法の確認 |
| 問2 | regret -ing から I wish +過去完了への変換 | 過去の事実に反する後悔への仮定法適用 |
| 問3 | do what S instructs から carry out instructions への変換 | 動詞+名詞の構成要素の特定 |
| 問4 | too ~ to V から not ~ enough to V への変換 | 程度を表す副詞句の否定・反転処理 |
| 問5 | used to V(過去の習慣)と be used to -ing(現在の状態)の対比 | 時制・状態の把握と前置詞の判別 |
| 問6 | almost + 状態 から be about to V への変換 | 品詞の変換と熟語の適用 |
| 問7 | 直接話法から間接話法への変換 | if/whether の挿入、間接疑問の語順、時制の一致 |
| 問8 | unless(否定条件)から as long as(肯定条件)への書き換え | 論理条件の反転と接続詞の適用 |
| 問9 | When did S V? から How long is it since S V? への変換 | since節に起点となる出来事を置く定型処理 |
| 問10 | not required から not obliged to への変換 | 義務・必要を表す表現の置換 |
【千葉大 英語 文法・語法】和訳を排した客観的な構造分析
千葉大学の文法問題において、空所に当てはまりそうな日本語を先に思い浮かべるアプローチは失点パターンに直結する。ここでは、大問3の中から特に差がつく構文について、再現性のある処理手順を提示する。
【仮定法と時制の書き換え】「時制のズレ」を指標とする客観的処理
問2の regret not trying harder at university を書き換える問題を例に挙げる。
過去の出来事に対する後悔(regret -ing)を書き換える場合、過去の事実に反する後悔を表すため、I wish の後ろは過去完了にする必要がある。 文法上のサインとして捉え、機械的に「I wish + S + 過去完了形」の型へと時制をズラす処理を実行することが重要である。
- 完成答案:
I ( wish I had tried ) harder at university.
【話法と疑問文の書き換え】接続詞と語順を構造から特定する
次に、問7の直接話法 "Do you know when the trial begins?" を間接話法へ変換する問題をみる。
この処理も、セリフの意味を考えてから英語にするのではなく、決められたルールに従ってパーツを置き換える作業である。 まず、"Do you know...?" は Yes/No で答える疑問文であるため、間接話法にする際は if(または whether)を接続詞として置く。次に、when 以下の疑問文は間接疑問文となるため、語順を平叙文(S V)に戻す。最後に、主節の動詞が asked(過去形)であるため、時制の一致により knew / began へと変換する。
- 完成答案:
Rudy asked him ( if he knew what ) time the trial began.
結論:才能ではなく作業である
千葉大英語の文法・語法問題は、思いついた表現を当てはめる問題ではない。空所前後の構造、時制、態、接続詞の働きから、使うべき形を一つずつ確定する作業である。出題者が設定した書き換えのルールをデータに基づき冷静に見抜き、適切な手順を当てはめていく客観的な能力が求められる。
自己流の単語暗記や文脈からの推測のままでは、時制の不一致や語順のミスといった要素不足になかなか気づきにくい。安定して得点するために、今日から直ちに以下の学習アクションを取り入れてほしい。
- 文法構造からの品詞特定: 空所補充問題に取り組む際、まずは和訳を隠し、空所の前後の構造から「ここには形容詞が入る」「ここは過去分詞が入る」と品詞を特定する訓練を徹底する。
- 時制と態の客観的チェック: 書き換え問題では、元の文の「時制」と「態」に必ず印をつけ、書き換え後の文でもそれが一致、またはルール通りにスライドしているかを検証する手順を標準化する。
- 対比構造での単語ストック:
used to V(かつては〜だった)とbe used to -ing(今は〜に慣れている)のように、形が似ていて用法が異なるものは、必ずセットで対比させながら構造的な違いを意識して整理する。

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