※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【禁じ手】千葉県公立入試・古文は「後ろ」から解け。偏差値50でも即実践できる「対話文逆算メソッド」
1. 序論:正面突破という「事故」
古文が苦手な生徒の解き方には、ある共通点がある。 試験開始の合図とともに、律儀に本文の1行目から読もうとする点だ。
主語が省略され、単語も難しい古文の森へ、地図も持たずに踏み込む。 その結果、途中で迷子になり、時間を浪費し、結局「あらすじ」が掴めないまま選択肢を勘で選ぶことになる。 はっきり言おう。千葉県入試の古文は、その読み方だと事故を起こす。
なぜなら、千葉県公立入試の古文(2012年〜2025年)において、「物語のあらすじ・主題」は、本文の中ではなく、一番最後の設問に集約されている傾向が極めて強いからだ。
本稿では、習志野受験研究所が推奨する、最も合理的で、実戦的な解法「対話文逆算メソッド」を伝授する。
2. 入試問題の「型」を突く
なぜ、後ろから解くのが有効なのか。 それは千葉県の古文が、年度が変わっても「最後でまとめさせる」という出題の型を一貫して持っているからだ。
大問の最後に配置される「まとめの対話文」や「主題を問う記述」は、受験生に対する公式のガイドラインになっている。 ここには、物語の「オチ」「テーマ」「登場人物の心情」が、分かりやすい現代語で整理されている。
つまり、最後の設問は「問題」であると同時に、ゴール地点を示した「案内板」なのだ。 これを見ずに読み始めるのは、攻略本を持っているのに、わざわざ目隠しして迷宮に入るようなものである。
3. 実践:「逆算メソッド」の3ステップ
では、具体的な手順を解説する。この通りに手を動かしてほしい。
Step 1:本文は後回しで「最後」を見る
試験が始まったら、古文の本文は一旦無視する。視線を右端から左端へ移し、まず大問の一番最後の設問(問5や問6)へ行く。
Step 2:「ネタバレ(要約と主題)」を回収する
最後の設問にある「生徒の対話文」や「記述問題の条件」を熟読し、以下の情報を拾う。
- 誰がいるのか(主語の特定)
- 何が起きたのか(あらすじ)
- どう終わるのか(オチ・教訓)
さらに強力なヒントとなるのが、最後に出やすい「漢文(故事成語・論語など)」だ。 これは本文の主題を一文で要約した「看板」になっているケースが非常に多い。
例えば、2025年(最新)の問題では、最後に「積善之家必有余慶(善を積む家には必ず良い報いがある)」という漢文が置かれている。 この時点で、本文を読む前であっても「誰かが善い行いをして、結果として報われる話だな」という方向性がほぼ確定する。
Step 3:答え合わせとして本文を読む
あらすじと主題が頭に入った状態で、初めて本文に戻る。 すると、難解だった古文読解が、単なる「確認作業」に変わる。
- 「ああ、ここで主人公が動くはずだ」
- 「ここが主題である“善行”の場面だな」
- 「最後はこの教訓に着地するはずだ」
真っ暗な道を歩くのと、地図を持って歩くのとでは、難易度が桁違いなのは言うまでもない。
4. 結論:「読む順番」を変えるだけで勝てる
「まずは本文をしっかり読みなさい」。 学校の授業としては、それが正しい姿かもしれない。 だが、入試は制限時間のある情報処理の勝負だ。目の前にある使えるヒントを使わないのは、誠実さではなく準備不足である。
- 後ろを見る。
- 要約(案内板)を読む。
- 主題を確定してから本文を読む。
これはカンニングではない。「読む順番の最適化」だ。 古文が苦手な生徒ほど、劇的な効果を発揮する。次は騙されたと思って、まず一番後ろから問題を見てほしい。景色が変わるはずだ。

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