※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。
【千葉県公立入試】英語リスニング大問2は「聴く」な。「間違い探し」をせよ。【14年間の完全網羅】
1. 序論:大問2は「放送前」に終わっている
「リスニングは、放送が流れてからが勝負」
そう思っている受験生は、大問2(図版選択)で足をすくわれる。
大問2は、絵・グラフ・地図などの図版から、正しいものを選ぶ問題である。
当研究所が過去14年分(2012〜2025)を解析した結果、この大問の正体は「リスニング」ではなく「間違い探しゲーム」であることが判明した。
放送が始まる前の「わずかな沈黙(約10秒)」。
ここで選択肢の「違い(差分)」に線を引けた者だけが、安定して満点を取る。
2. データ:出題パターンの「3つの顔」
大問2の形式は、一本化(2021年)以降も旧・前期選抜をほぼ踏襲している。
出題は、次の3タイプに集約される。
| Type | 特徴 | 出題例 | 攻略の鍵 |
|---|---|---|---|
| Type A | イラスト特定:よく似た絵から条件に合う1枚を選ぶ | 2025 No.1 家の前の条件 / 2022 No.1 壁に貼る道具 | 「あるもの」より「ないもの」を探す(花がある/ない、帽子がある/ない) |
| Type B | グラフ・表:数字・項目の違いを聞き取る | 2024 No.1 上映時間表 / 2023 No.2 生徒数の棒グラフ | 「大小」と「差」を見る(最大・最小、同じ高さがあるか) |
| Type C | 地図・道案内:ルートや到着地点を特定する | 2021 No.2 観光ルート順 / 2018前 学校内移動 | 左右(L/R)+通過点(曲がる/通り過ぎる) |
3. 戦略:「ステレオタイプ」を逆手に取れ
大問2で最も恐ろしいのは、「思い込み(ステレオタイプ)」である。
たとえば2025年のNo.1。
放送でこう言われる。
“My house has a bike in front of it.”(自転車がある家です)
ここで「自転車だ!」と飛びつく受験生は多い。
しかし、選択肢A〜Dは全部、自転車つきである。
つまりこれは、絞り込み用の第1条件にすぎない。
放送は続く。
“There are flowers on the right side of the door.”(ドアの右側に花があります)
これが決定打となる第2条件である。
千葉県の大問2は、ほぼ例外なく
「第1条件で2つに絞り、第2条件で1つに決める」
という二段構えで作られている。
だからこそ、耳で“当てに行く”のではない。
目で“差分を待ち伏せる”のが正解だ。
4. 解決策:「0秒チェック」の作法
放送が流れる前に、次の作業を終える。
これが習志野受験研究所の推奨ルーティンである。
① イラスト問題(Type A)=間違い探し
4つの絵を見比べ、違う部分に○をつける。
例:
- 帽子をかぶっている/いない
- 手に物を持っている/いない
- 花がある/ない
放送では、その○(差分)だけを狙って聴く。
② グラフ・表(Type B)=最大と最小
放送前に必ず確認するのは2つだけでよい。
- 一番大きい数字(最大)
- 一番小さい数字(最小)
放送で
most / least / larger than / fewer than
が聞こえた瞬間に、答えが確定する。
③ 地図(Type C)=スタート地点固定
まずYou are here(現在地)を指で押さえる。
そして放送に合わせて、指を動かしてなぞる(トレーシング)。
特に注意すべきはこの2語の差である。
- go past(通り過ぎる)
- turn(曲がる)
ここを聞き落とすと、ルートが崩壊する。
5. 結論:目で解け
大問2は、耳の良さで決まるのではない。
「目の付け所」で決まる。
放送前の静寂の中で、選択肢に差分の丸印をつけている受験生。
その生徒は、もう勝っている。
2026年の入試会場で、君がその一人になることを願っている。

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