千葉県入試「大問4」の正体。過去問10年分でも埋まらない「穴」をどう塞ぐか。

※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。

千葉県公立高校入試において、上位校(県船・東葛・県千葉など)を目指す受験生が最後に直面する壁。それが社会の「大問4」である。

大問4は、特定のテーマ(外交、文化、経済など)に沿って、古代から近現代までを一気に縦断し、写真・資料を手がかりに年代順へ並べ替えさせる。単発の暗記では対応できない。「歴史のタテのつながり」を、テーマという軸で通し直せるかが問われる。 千葉県らしい良問であり、同時に難所でもある。

この対策について、教育業界では定番の助言がある。 「千葉県の過去問をやり込め」あるいは「他都道府県の類題を解け」というものだ。

結論から言う。その助言は正論だが、受験生個人が受験直前に実行するには非現実的である。

「他県の過去問」という砂漠から、針を探す作業

確かに、千葉県の過去問10年分だけでは、出題されうる全テーマを網羅できない。 たとえば「土地制度の変遷(班田収授法〜地租改正)」や「法制度の歴史(御成敗式目〜武家諸法度)」のように、地味だが差がつくテーマは数年に一度しか顔を出さない。

ならば、他都道府県の過去問から類題を探せばよい――理屈はそうなる。 だが実際は、全国47都道府県×近年の過去問(社会)という膨大な山の中から、次の条件を満たす問題を選び抜く必要がある。

  • 千葉県の大問4と同型(通史×資料×並べ替え)である
  • 千葉の過去問で手薄なテーマを補える

これを、寸暇を惜しむべき中3の冬にやるのか。 それは「対策」ではなく、探索作業である。 さらに言えば、ネット上の過去問データの多くは「問題と解答(記号)」のみで、肝心の解説が乏しい。「なぜその順番になるのか」が言語化されていなければ、得点力には直結しない。

「研究所」がやるべき工程

だからこそ、我々が動いた。

習志野受験研究所では、2022年から2025年までの全国公立高校入試問題(社会)を精査し、千葉県入試の「大問4」対策として機能する問題だけを選び抜いた。

選定基準はシンプルである。

  1. 形式の一致:古代から近世・近代を通観するテーマ史であること。
  2. 視覚情報の必須:写真や図版から時代を特定させる、千葉県特有の仕掛けがあること。
  3. 盲点の補強:文化史に偏らず、受験生が弱い「社会経済史」を補えること。

このフィルタリングの結果、採用すべき問題は少数に絞り込まれた。ここでは、その中でも中核となる演習セットを紹介する。

厳選演習が埋めるピース

今回、研究所のカリキュラム(直前対策)に組み込んだのは、次の「穴」を埋めるための演習である。

① 土地と農業の歴史 班田収授法から地租改正まで。土地支配の変遷を、資料と数字の読み取りで整理させる決定版(2023年・群馬県出典)。

② ルールの歴史 古代の政治から武家法、近代の制度へ。「御成敗式目」と「分国法」の差を、条文の読みで見抜けるかを問う(2024年・福島県出典)。

③ 江戸の改革と経済 享保・寛政・天保の三大改革に田沼意次を加えた4つの政策を扱う。「株仲間」への対応の違いなど、経済政策の核心を突く記述・選択問題に加え、千葉県で頻出の「琉球」の並べ替えも含む総合問題(2023年・和歌山県出典)。

これらは、千葉県の過去問だけでは出会いにくい。しかし、千葉の大問4が要求する「通史×資料×並べ替え」の文法に、そのまま接続できるテーマである。

思考のショートカットを提供するために

我々は、これらの問題に対してオリジナルの解説を作成した。 市販の問題集にあるような「答えはア」で終わるものではない。「どの資料の、どの数値(どの表現)を見れば、時代や前後関係が確定するか」という思考の手順そのものを言語化した。

受験生諸君。ネットの海で問題を探す必要はない。 その時間は、英単語を一つでも覚えることに使うべきだ。

分析と選定は我々が済ませた。 必要な「武器」は教室に用意してある。君たちは、それを使って合格点を取りに行けばいい。

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この記事を書いた人

習志野受験研究所 所長/新・個別指導アシスト習志野校 塾長

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