【私立】日大習志野の数学は「関数」で勝負せよ。公立合格のための「計算力」最終調整

※本記事は、客観的分析のため『だ・である調』で統一しています。

1. 診断:日習数学は「計算力の検査台」である

千葉県公立トップ校志望者にとって、日大習志野は併願校として確保したい存在である。したがって、この学校“だけ”のために何週間も対策時間を投下するのは合理的とは言い難い。

しかし、過去問を「ただの併願校対策」として消化して終えるのは惜しい。 日大習志野の数学、とりわけ大問2の関数は、公立入試に向けた「計算の正確性」と「標準解法の処理速度」を測る上で極めて有用である。難問奇問で揺さぶるタイプの私立とは異なり、日習の関数は基本に忠実だ。その分、差が付くのは発想ではなく、手数の多い計算を崩さずに通す「腕力」である。

ここで「解法は分かるのに計算が合わない」が頻発する受験生は、公立本番でも同種の失点を起こす可能性が高い。

2. 分析:大問2「関数」の攻略ライン

直近5年(2021〜2025)を俯瞰すると、大問2は一貫して関数が配置され、主題は「放物線と直線(年度により円が絡む)」である。 問われている本質は奇抜なひらめきではなく、座標を置き、方程式で処理し、面積・比・条件を押し切るという基本動作の徹底である。

合格者の鉄則:「(2)まで」を取り切る

日習の関数は、(3)以降で条件が増え、図形が動いて計算が重くなる年がある。だが、公立併願組の狙いは満点ではない。狙うべきは「(2)までの完答」である。

  • (1) 座標・定数の決定: 落とす要因はほぼ計算ミスのみである。ここが不安定なら、演習量が不足している。
  • (2) 面積・長さ・直線の式: 勝負所である。分数やルートが混ざり、計算用紙は汚れる。しかし、日習では“汚い数字”が出ること自体は異常ではない。手を止めず、式変形を崩さずに通すこと。
  • (3)以降: 残り時間と相談し、深追いしない判断も合理的である。途中式を残し、部分点の可能性を残す。

ここで、(2)を確実に拾うための「安全装置」を紹介する。日習の関数は、以下の3点を通過儀礼とすることで、事故率を劇的に下げることができる。

【外科術式】ミスを防ぐ「見直し3点チェック」

  1. 交点の再検算: 求めた交点座標は、必ず「直線と放物線、両方の式」に代入して一致するか確認したか?(30秒でできる最強の保険である)
  2. 面積公式の「1/2」: 三角形の面積を求める際、底辺×高さのあとの「×1/2」を忘れていないか?(緊張するとプロでもやるミスだ)
  3. 符号と単位: 座標のマイナス処理は適切か? 面積や長さに不要な「単位」をつけていないか、逆に必要な「cm」などが抜けていないか?

3. 処方箋:「公立対策」としての使い方

日大習志野の過去問を公立対策に転用するなら、意識は以下の2点に絞られる。

① ルート・分数への耐性

計算過程でルートや分数が出ても、表情を変えずに処理すること。 公立入試でも計算負荷は年々上がっている。「数字が汚い=間違っているかも」という弱気なメンタルは、今のうちに排除しておくべきだ。

② 円が絡んでも、やることを変えない

年度によって「円」が絡む場合があるが、恐れる必要はない。処理は常に同じである。「中心・半径・接点」を確認し、三平方の定理で距離を式に落とすだけだ。設定の新しさに動揺せず、淡々と既存の武器(解法)を使う訓練として非常に有効である。

4. 結論:シンプルに、強くあれ

日大習志野の数学に、魔法のような裏技は不要である。 必要なのは、当たり前の手順を、当たり前の精度で通す基礎体力だ。

大問2の(1)(2)を、涼しい顔で通過できるか。 その精度が、来るべき公立入試本番での君の順位を決定づける。 冬期の演習素材として、日習の「重厚な標準問題」を使い、計算力の最終調整を行うとよい。

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この記事を書いた人

習志野受験研究所 所長/新・個別指導アシスト習志野校 塾長

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